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まちなかの遺跡を紹介します。


7月28日、橋南文化講座が行われ、今年発掘が行われた「箕瀬遺跡」について、飯田市教育委員会生涯学習課下平博行学芸員から説明を受けました。5月31日に現地見学会も行われています。

箕瀬遺跡
1.概 要
 ・遺跡名 箕瀬遺跡
 ・調査主体 飯田市教育委員会
 ・調査面積 およそ1500
 ・遺 構(当時の家や穴のあと)
   縄文時代中期後半(およそ4500年前)の住居址・・・・・14軒
   平安時代(およそ1100年前)の住居址・・・・・3軒
   時期不明の住居址・・・・・3軒       
   弥生時代後期(およそ2000年前)の方形周溝墓・・・・・1基
   時期不明の穴・・・・・多数                     
 ・遺 物
   縄文時代・・・・・土器・石器
   弥生時代・・・・・土器
   平安時代・・・・・灰軸陶器(かいゆうとうき)・土師器(はじき)・須恵器(すえき)

2.遺跡の特徴
・縄文時代中期後半の大きなムラ
 調査区一帯に、14軒の住居址が確認されています。住居址は重なり合っている個所も多く見られるため、長期にわたって存続したムラと考えられます。また住居址の分布状況から、松川に面した段丘の縁に拠点的なムラが存在したと思われます。丘の上でこれほどの集落が確認されたのは今回が初めてです。

・弥生時代の方形周溝墓
 縄文時代と異なり、弥生時代後期になると、東側の斜面部が墓として利用されたと考えられます。市内では松尾の八幡原遺跡や龍江の阿高遺跡、丘の上では本町で同様な墓が多数見つかっています。近くには人々の生活したムラも所在すると考えられます。

・平安時代の集落
 京都に都が置かれた時代、この遺跡でもムラが営まれていたようです。隣接地の調査と合わせ、8軒の住居址が確認されています。住居址は正方形あるいは長方形で、壁際にカマドが設けられています。カマドの中からは煮炊きに使った甕も見つかっています。

読書地図はこちら(Map Fun)

ココに注目!!
・縄文時代の家の重なり合い
 調査区の中に、丸い家がつながって、五輪のマークのようになっているところがあります。これは、同じ場所に、何度も何度も家を建てだ結果起こった現象です。この重なり合いを観察すると、最も新しい家が10号住、古い家が7号住であることがわかりました。
 家々の重なり合いは、この場所が当時の生活に適していたことを示すとともに、長い期間ムラが続いたことを物語っています。

・縄文時代の埋甕(うめがめ)
 住居址の入り口と老えられる場所に甕が埋められている住居址があります。こうした甕を埋甕といいます。埋甕は縄文時代中期後半に多く、その用途として、胎盤を埋めて子どもの成長を祈ったとする説などがあります。箕瀬遺跡では、甕の上に石で蓋をした例も見つかっています。

・弥生時代の方形周溝墓
 弥生時代後期に多く見られるお墓で、四角形に溝を掘り、土を盛り上げその中に遺体を埋葬するものです。箕瀬遺跡の方形周溝墓の規模は一辺がおよそ11mで、遺体を葬った施設(主体部)が良好に残されています。その構造は2×2mの方形に穴を握り、板材を組み合わせた棺を入れたあと、掘り出した土で方形の穴を埋め戻しています。棺の大きさは1.5×0.6mの長方形で、副葬品は見つかっていません。

・平安時代の火災家屋
 平安時代の住居址は長方形で、カマドが作られています。箕瀬遺跡の住居址は木材やカヤなどの炭と焼け土に覆われて確認されました。炭や焼け土を丁寧にはずして掘り下げると、床の上に籾のついた米が多量に見つかりました。貴重な米を残したままの状況から、突然の火災に、慌てて逃げ出したのでしょうか。

・縄文時代の土器
 土器の大半が深鉢と呼ばれる形の器で、主に煮炊きに使われたと考えられています。今回出土した土器のほとんどが縄文時代中期後半(およそ4500年前)のものですが、破片が多<、完全な形のものはありません。当地方の特徴を示す文様のある土器や、東海地方の特徴を示す土器があります。当時の飯田は少なからず東海地方との行き来があったことがうかがわれます。

・様々な石器と石材
 打製石斧(今のスコップ的な機能)・磨製石斧(木などを切る)・横刃形石器(ナイフ的な機能)・すり石、石皿(スリコギとスリ鉢的な機能)・たたき石(ハンマー的な機能)・石匙(ナイフ的な機能)・石鏃(やじり)等様々な石器が出土しています。石器の材料となる石は、天龍川など地元で採取される硬砂岩・緑色岩のほかに、和田峠産の黒曜石や飛騨方面で産出する下呂石(げろいし・安山岩の一種)などが見られ、さまざまな地域との交流を物語っています。













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