平成20年度
「手づくり郷土賞 大賞部門」 (国土交通大臣表彰)に「りんご並木」が選定されました。
りんご並木は平成12年度に手づくり郷土賞(一般部門)を受賞し、それ以後の活動が評価されて、今回の大賞部門の受賞に結びついたものです。
りんご並木は、防災意識の啓発や地域に対する誇りの醸成をもたらしたばかりでなく、「自らのまちを自らで守る」という「自治の精神」=「
まちづくりの基本精神」を地域に根付かせました。その精神を基礎として、平成19年度までに市街地再開発事業等による社会資本の再整備が行われました。また、りんご並木では、平成20年、りんご並木に関わる20余の団体がしなやかに連携しあう仕組み「りんご並木まちづくりネットワーク」が結成され、毎月歩行者天国が行われています。そうした取組によって、飯田市民の心のシンボルは、美しい街を希求する人々の交流と連携によって、
潤いと安らぎに満ちた豊かな市民生活の象徴へと成長を続け、過去から現在へそして未来へとつながるまちづくりの核として着実に歩み続けているのです。
認定証伝達式は、3月15日(日)午前11:00りんご並木内で行われます。
認定証を受けるのは、りんご並木のりんごを日々管理している「飯田市立飯田東中学校(北澤明校長)」とりんご並木の施設管理をしている「飯田市(牧野光朗市長)」です。
国土交通省のホームページより
りんご並木(長野県・飯田市)
市街地の7割を消失した大火の復興時に造られた道路の中央分離帯に、昭和28年に中学生がりんご並木を植樹して以来ずっと、土作り、剪定、収穫など全ての管理工程を生徒が行っています。並木の老齢化と車社会の進展もあり、りんご並木は復興のシンボルとして歩車共存のコミュニティ道路として再整備され、翌年の平成12年度に手づくり郷土賞を受賞しました。再整備された後は、多くの地域住民も管理・清掃に参加するなどし、学校と地域を結ぶ協働の場となっています。また、20余の団体が連携する「りんご並木まちづくりネットワーク」が歩行者天国を毎月開催するなどし、市民の交流や憩いの場を形成しています。
手づくり郷土賞とは
「手づくり郷土賞」は、社会資本と関わりをもつ地域づくりの優れた取組を表彰し、好事例として広く全国に紹介することで、個性的で魅力ある地域づくりに向けた取組が進むことを目的として実施しています。
「手づくり郷土賞」は昭和61年度に創設され、平成20年度で23回目の開催となります。大賞部門は、「手づくり郷土賞」(一般部門)を受賞した後、なお一層の活動の充実が行われるなど、魅力的で個性的な地域の実現に寄与しているものが選定されます。
■平成20年度 「手づくり郷土賞」 選定結果
選定数 [ 応募件数 ]
一般部門 : 13選 [ 27件 ]
大賞部門 : 2選 [ 4件 ]
詳しくは、国土交通省ホームページ
http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo03_hh_000011.html